「古くてあたらしい仕事」(島田 純一郎著)

■久方振りのブログ

■5年間学んだ大学院も卒業し、コロナの影響もあり仕事も今一つであり、時間に余裕ができつつある。 

■そこで、今まで、観た映画や読んだ本の感想をまとめておこうと思い立った次第である

■まずは、今読んでいる本から。

■33歳で小さな出版社を立ち上げた島田潤一郎さんのエッセイ集

■小説家を志したが、夢はかなわず。会社員になろうと50社以上の会社に就職のエントリーを行ったもののことごとく断られ、一時は自殺も考えた。従兄の死をきっかけに、悲しみをかかえた叔父と叔母のために、一編の詩を一冊の本にしてプレゼントしたい、という想いから、出版社を立ち上げるに至る。

■”いまにもおおきなかなしみにさらわれそうになっているひとりひとりに人に一冊の本を手渡すイメージ”での創業。

■静かな語りの中に、なにものかに突き動かされるような筆者の熱い想いが感じられる。

■苦悩をくぐり抜けてきた人にしか書けない文章に深く心を打たれた。

■”本屋は勝者のための空間ではなく、敗者のための空間なんじゃないかと思っている。誰でも敗者になったときは、町の書店へ駈け込んだらいい”、いい言葉ですね!!